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伊藤忠商事、日本およびアジア市場向けクラウドサービス事業への参入

 伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、日本国内及びアジア市場向けのクラウドサービス(※1)配信事業を開始します。

 現在のITサービス市場では、米国企業を中心に、自社システムの保有からクラウド/SaaS(※2)サービスの利用へと、急速に企業側の需要がシフトしています。日本でもクラウドサービスは、2009年の1,406億円市場から、2015年には7,438億円まで市場拡大が見込まれています(※3)。又、インド、中国、シンガポールを中心としたアジア地域においても、2009年時点で約13兆円のITサービス市場があり、今後大きな成長が見込まれています。

 伊藤忠商事は2010年7月より、世界的に利用が高まるクラウドサービス及びその関連サービスの日本企業への提供を開始し、その後、中国やシンガポールを中心としたアジア諸国へ販売を拡大します。顧客管理、与信管理、契約管理、課金・回収、請求管理、代理店管理、ローカライゼーション(※4)、顧客サポート機能を持つサービスプラットフォーム(配信基盤)(※5)を構築し、日本及びアジア諸国で、システムインテグレーター等の提携企業を通じてクラウドサービスを提供します。2010年7月時点では、欧米で販売実績のある約10サービスを日本企業向けに提供し、その後、順次取扱いサービス数を増やすともに、アジア諸国での事業拡大を図ります。

 伊藤忠商事は、今回のサービスプラットフォーム構築を機に、本格的にクラウドサービス事業に参入し、国内外のネットワークを活用して、2015年には日本を含むアジア諸国で100億円の売上を目指します。

* ※1 クラウドサービス:ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態。ユーザーはコンピュータ処理をネットワーク経由で、サービスとして利用。
* ※2 SaaS(サース、Software as a Service):必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態。一般にはインターネット経由で必要な機能を利用する仕組みで、シングルシステム・マルチテナント方式になっているものを指す。
※3 出展:「進化するクラウドコンピューティング市場」(株式会社矢野経済研究所)
※4 ローカライゼーション:海外サービス、ソフトウェア、パッケージソフト、マニュアル、ホームページ等の日本語、中国語対応や、日本、中国での現地通貨決済対応等。
※5 サービスプラットフォーム(配信基盤):ビープラッツ株式会社(本社:東京都千代田区内神田3-2-8 COI内神田ビル4F、代表取締役:藤田健治)の提供するシステム「SaaSplatsシステム」を利用。

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2010/6/22 14:53