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未知マルウェアの初期調査が社内でできる、「FFR yarai analyzer」新版

 株式会社FFRIは21日、マルウェア自動解析ツール「FFR yarai analyzer Version1.5」の出荷を開始した。価格(税別)は、物理マシン1台あたりのライセンスが300万円、次年度以降の保守費用が60万円。

 FFR yarai analyzerは、対象ファイルを特定フォルダーに置くだけでマルウェアかどうか解析してくれるツール。標的型攻撃、あるいはゼロデイ脆弱性を利用したマルウェアなど、従来のセキュリティソフトでは検出しづらい事象についても、独自のヒューリスティック技術で解析する。このため、マルウェアに関する専門知識がない一般企業でも、外部ベンダーに頼ることなく社内だけで初期調査ができるとしている。

 今回リリースされた「1.5」では、従来版と比較して解析エンジンを強化。また、スナップショット機能を拡充し、OSのセキュリティ更新プログラム適用状態を変化させながらマルウェア解析を行うことが可能になった。

森田 秀一