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TIS、セブン銀行子会社の業務専用端末の仮想デスクトップ化を支援
(2015/12/7 16:55)
TIS株式会社は7日、株式会社セブン銀行の100%子会社である株式会社バンク・ビジネスファクトリーに対して、銀行向けBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)業務を支える業務専用端末の仮想デスクトップ(VDI)化を支援したと発表した。
バンク・ビジネスファクトリーは、銀行の業務合理化・効率化のためのBPOサービスを提供しており、高度なセキュリティと時期により変動する作業量に対応できる、デスクトップ仮想化の技術を利用した業務専用端末のプラットフォームを2015年6月に構築。同プラットフォームは、国内に約70台とオフショア拠点の大連に約30台のシンクライアント端末が設置され、首都圏のデータセンターのサーバーとネットワーク経由で接続されている。
バンク・ビジネスファクトリーでは、企業の給料支払いに関する振込依頼書のエントリー作業などの銀行向けBPOサービスを提供することを検討していた。サービス実現のためには、委託元の各銀行に合わせた高度なセキュリティを保ちながら、変動する作業量に対応できる作業環境が不可欠となっていたことから、デスクトップ仮想化を利用した事務受託事業のプラットフォーム構築を決定した。
デスクトップ仮想化を利用することで、作業の都度、サーバー上から銀行別の仮想デスクトップを呼び出して作業が行え、端末側にデータが残らないといったセキュリティ面と、変動する作業量にも適切な人員配置で対応できる点が、目指すBPOサービスのビジネスモデルに最適と判断したという。
TISでは、2000年代初頭からデスクトップ仮想化の導入に携わっており、長年の経験や実績と、高度なセキュリティ要件に対応できる技術力を活かして、バンク・ビジネスファクトリーの銀行向けBPO業務のプラットフォーム構築を支援した。
新システムは、オペレーターのトレーニングやテスト運用を経て、2015年6月にサービス提供を開始。2015年7月にはプラットフォームを利用したファーストユーザーである地方銀行からの受託業務がスタートした。
プラットフォームを利用したBPOサービスでは、当初の計画どおり、変動する受託作業量に対して、適切な数の仮想デスクトップおよびオペレータを割り当て、効率的な業務を実現。また、国内および中国の拠点には仮想デスクトップの画面転送を行うだけで、顧客情報などのデータは一切送信しない作業環境のセキュリティも、ユーザーから高い評価を受けており、同様の課題意識を持った多くの銀行から、BPOサービスに対する引き合いが増えているという。