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Cath Kidston、アジアでのPOSシステム基盤としてNTT Comのクラウドを採用

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は1日、英国のブランドであるCath Kidston Ltd(キャス・キッドソン)が、販売拠点のPOSシステム基盤としてNTT Comのクラウドを導入すると発表した。日本国内で展開する28店舗のICT基盤と、そのシステム運用管理やヘルプデスクサービスを一元的に提供するという。

 ロンドンで設立され、世界18ヵ国に約230の店舗を展開しているCath Kidstonでは、アジアでの運営とマーケティング強化のために、クラウド、ネットワーク(VPN)、ヘルプデスクなどのICT基盤を必要としていたとのこと。

 そうしたニーズに応えるため、NTT ComではCath Kidstonに対し、日本国内を含むアジア地域で共通のPOSシステムを運用する「Enterprise Cloud」と、そのシステムに接続するためのVPN回線「Arcstar Universal One」、英国とアジア地域を一元サポートする「スーパーヘルプデスク」、さらには各店舗内におけるPOS端末などのICT環境の構築を、ワンストップで提供。2015年秋から国内の既存店舗にてICT基盤を導入し、利用開始している。

 また、12月1日に新規オープンする国内最大級の横浜ランドマークプラザ店にも導入するなど、新店舗も含めた日本国内全店において本格利用をスタートしたほか、今後は、日本以外のアジアの店舗についても拡大していく予定という。

 なおCath Kidstonは、アジア地域を担当するIT部門を設けていないものの、NTT Comのシームレスな提供体制により、海外に店舗を展開する標準的なケースと比べ、約30%短い期間での導入を実現したとのこと。またグローバルクラウドを経由し、日本国内各店舗の売上データを英国とリアルタイムで連携可能になったため、経営判断や戦略策定の迅速化、大幅な効率化も実現するとしている。

 またPOSシステムの導入にあたっては、多拠点における一斉導入のノウハウを生かし、ネットワークとIT機器のスムーズな導入を達成した。具体的には、28店舗におけるICTシステムを一晩で切り替え、新しいPOSシステムの速やかな導入を実現した。

石井 一志