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NTTソフト、利用者の画面に指定したふせんを表示する「BizFront/アノテーション」

 NTTソフトウェア株式会社(NTTソフト)は、日本電信電話株式会社(NTT)が開発した技術を利用し、PCの画面上にアノテーション(ふせんのような注釈)を表示させることで利用者の注意を促す「BizFront/アノテーション」を11月2日から販売する。

 製品は、NTTが開発した、Windowsデスクトップ上で動作する任意のアプリケーションに対して、スムーズにアノテーション情報を表示する技術を利用。管理者用の編集ツールと利用ユーザー用の表示ツールから構成され、いずれも既存のPCにインストールするだけで動作するため、新たにサーバーを導入することなく簡単に利用を開始できる。

BizFront/アノテーションの利用手順

 管理者は、編集ツールでアノテーションを表示させたいシステム画面のキャプチャを取得し、取得した画面上にアノテーションの位置を選択し、補足や注意事項を入力することでアノテーションを作成ができる。アノテーションは、画面上で表示したままにするか、ユーザーが選択した場合のみ表示させるかといった設定が行える。

 作成したアノテーションの表示情報は、アノテーションルールとしてユーザーに共有する。アノテーションルールは、利用者ごとにルールを共有するためのフォルダを指定することができ、簡単に共有できる。

 ユーザーは、PCにインストールした表示ツールを起動しておくだけで、対象のシステム画面が表示された際に、アノテーションが表示される。アノテーション表示が不要になった場合は、クリックすることで非表示にできる。

 既存のシステムを改修せず、システムの操作性はそのままに画面上にアノテーションを表示させることができ、低価格かつ短期間での導入が可能。PC上の画面であれば、どのような画面に対してもアノテーションを表示させることができ、操作マニュアルとして普及が進んでいる動画への対応や、ウィンドウの移動やスクロールにも対応。アノテーションは画面にスムーズに追従するため、マニュアルを参照しながら操作をするより格段に作業効率が改善されるとしている。

 また、作成したアノテーションの設定は簡単に共有できるため、システムへの登録ルールが変わった場合や、登録の注意事項が増えた場合などもすぐに展開が可能で、画面を開いた際にアノテーションを表示させた状態にしておくことも可能なため、必須の注意喚起にも有効だとしている。

 保守サポートを含むサブスクリプション価格(税別)は、管理者用の編集ツールが1端末につき年間3万4500円、ユーザー用の表示ツールが1端末につき年間500円。編集ツールは3ライセンスから、表示ツールは10ライセンスからの販売。パッケージライセンスの価格については要問い合わせ。対応OSは、Windows 8.1 Pro/7 Pro。

三柳 英樹