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日本ヒューレット・パッカード、企業向けMicrosoftソリューションの提供を拡充

Enterprise Mobility SuiteとWindows 10の推奨パートナーに認定

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は8日、Microsoftエコシステムを拡充すると発表した。その一環として、HPモビリティポートフォリオにモバイル環境管理ソリューション「Microsoft Enterprise Mobility Suite(EMS)」を追加する。

 新たに取り扱う「EMS」は、Azure Active Directory、Intune、Azure Right Management Servicesといったマイクロソフトのサービスを組み合わせたスイートソリューションで、ID管理、モバイルデバイス管理、ILM(Information Rights Management)によるデータ管理などの機能を一括して提供。企業がユーザーに対して、モバイル端末やPCの壁を越えたシームレスな作業環境を提供できるようにするとともに、IT部門が、デバイス単位ではなくユーザー単位で、ユーザー環境やデータセキュリティの管理を行うための支援も提供するという。

 これにより、複数のOSやデバイスに対する共通の管理プラットフォームを実現。共通のIDを使うことで、アプリへのシングルサインオンやセルフサービスによるパスワードのリセット、権限管理なども可能になるとのこと。

 あわせて日本ヒューレット・パッカードでは、マイクロソフトの新OSへの計画的な移行を支援する、包括的なWindows 10向けサービスを提供開始する。

 そのうちの「HP Test Drive Services for Windows 10」は、新しいOSへの移行を検討している企業が、大規模な移行前に、一部ユーザーに限定して新OSを導入し、事前評価できるようにするサービス。Windows 10がインストールされたPCまたはタブレット端末と、ユーザーデータとユーザー設定の移行、またユーザーが新しい端末上ですべてのコアアプリケーションを利用できるようにするサービスが含まれる。これによりIT部門、開発者およびユーザーは、OS移行に伴う大規模な投資をすることなく、新しい環境に移行できるとした。提供は9月8日より開始する。

 2つ目の「HP Transformation Services for Windows 10」は、Windows 10 の評価、設計、実行、展開およびサポートを包括的に行うサービス。基盤となるインフラを構築・統合し、クライアントアプリケーションやWebアプリケーションを新環境に移行したり、OSイメージを作成したり、ロールアウトを管理したりする。提供は2015年秋の予定。

 また「HP WebApp Accelerator Service for Internet Explorer 11」では、古いInternet Explorer(IE)向けに構築されている企業の重要なWebアプリケーションが、最新のブラウザとOSでも効果的に機能し続けるよう、導入と移行を支援するサービスである。提供は2015年秋を予定する。

石井 一志