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FNETS、管理サーバー不要でURLや無線LAN接続情報などを配信できる「情報配信型ビーコン」を開発

 富士通ネットワークソリューションズ株式会社(以下、FNETS)は25日、より多くの情報をダイレクトにスマートデバイスに配信できる「FNETSビーコン(仮称)」を開発したと発表した。

 現在、クーポン配信などで注目されている一般的なID配信型のBluetoothビーコンは、スマートデバイスにIDしか配信できず、そのIDを元にサーバーに情報を取りに行っている。

 FNETSビーコンは、BLE(Bluetooth Low Energy)のパケットで情報を分割配信することにより、情報配信量を31バイトから240バイト(アルファベット229文字)に拡張。これにより、URLや無線LAN接続に必要な設定情報、メッセージ文の配信など、より多くの情報を直接配信できるようになった。

FNETSビーコン発信機の外観(参考)

 アプリケーションを起動していれば、利用者はエリアに近付くだけで、ID・パスワードの入力不要で自動的にWi-Fiに接続したり、その場所に合わせたウェブサイト情報を見ることなどができるようになる。本体サイズは25.6×26.2×55.4mm。

 今後見込まれる訪日外国人向けの情報配信ソリューションや、広告配信ビジネスなど、さまざまな分野で活用が可能。FNETSでは開発したビーコンの安定動作や連続稼働などの検証を行い、2015年10月の販売を目指す。

三柳 英樹