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AWS、カスタムXeonを利用したAmazon EC2の「M4インスタンス」を提供
(2015/6/12 15:39)
Amazon Web Services(AWS)は11日(米国時間)、Amazon EC2において、新しい「M4インスタンス」を提供開始すると発表した。
M4インスタンスでは、ベースクロック2.4GHz(ターボブースト時最大3.0GHz)で動作する、Haswell(開発コード名)ベースのカスタムプロセッサ「Xeon E5-2676 v3」を採用しているのが特徴。vCPU数が2、メモリが8GiBの「m4.large」から、vCPU数が40、メモリが160GiBの「m4.10xlarge」まで、5つのプランが提供される。
具体的なプランは以下の通り。
名前 | vCPU数 | RAM | インスタンスストレージ | ネットワーク性能 | EBS最適化 |
m4.large | 2 | 8GiB | EBS Only | 中 | 450 Mbps |
m4.xlarge | 4 | 16GiB | EBS Only | 高 | 750 Mbps |
m4.2xlarge | 8 | 32GiB | EBS Only | 高 | 1000 Mbps |
m4.4xlarge | 16 | 64GiB | EBS Only | 高 | 2000 Mbps |
m4.10xlarge | 40 | 160GiB | EBS Only | 10Gbps | 4000 Mbps |
なおm4.10xlargeインスタンスでLinuxを起動した場合、CステートとPステートの制御も可能。このインスタンスに搭載された非常に多いコア数は、高い並行処理性能を必要とし複数プロセスを使うようなアプリケーションに最適とした。また、低レイテンシかつ低ジッタでパケット毎秒(PPS)性能を通常の4倍ほど向上させる拡張ネットワーキングも利用できる。
リージョンは、米国東部(バージニア北部)、米国西部(北カリフォルニア)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)、欧州(フランクフルト)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)、アジアパシフィック(東京)の各リージョンで利用可能。オンデマンドやスポットでの起動や、リザーブドインスタンスも購入可能とした。
またM4インスタンスの提供開始にあわせ、M3インスタンスとC4インスタンスにおいて、オンデマンド料金と1年リザーブドインスタンスの料金を5%値下げする。対象は、欧州(アイルランド)、欧州(フランクフルト)、米国東部(バージニア北部)、アジアパシフィック(東京)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(シドニー)の各リージョン。