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AWS、カスタムXeonを利用したAmazon EC2の「M4インスタンス」を提供

 Amazon Web Services(AWS)は11日(米国時間)、Amazon EC2において、新しい「M4インスタンス」を提供開始すると発表した。

 M4インスタンスでは、ベースクロック2.4GHz(ターボブースト時最大3.0GHz)で動作する、Haswell(開発コード名)ベースのカスタムプロセッサ「Xeon E5-2676 v3」を採用しているのが特徴。vCPU数が2、メモリが8GiBの「m4.large」から、vCPU数が40、メモリが160GiBの「m4.10xlarge」まで、5つのプランが提供される。

 具体的なプランは以下の通り。

名前vCPU数RAMインスタンスストレージネットワーク性能EBS最適化
m4.large28GiBEBS Only450 Mbps
m4.xlarge416GiBEBS Only750 Mbps
m4.2xlarge832GiBEBS Only1000 Mbps
m4.4xlarge1664GiBEBS Only2000 Mbps
m4.10xlarge40160GiBEBS Only10Gbps4000 Mbps

 なおm4.10xlargeインスタンスでLinuxを起動した場合、CステートとPステートの制御も可能。このインスタンスに搭載された非常に多いコア数は、高い並行処理性能を必要とし複数プロセスを使うようなアプリケーションに最適とした。また、低レイテンシかつ低ジッタでパケット毎秒(PPS)性能を通常の4倍ほど向上させる拡張ネットワーキングも利用できる。

 リージョンは、米国東部(バージニア北部)、米国西部(北カリフォルニア)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)、欧州(フランクフルト)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)、アジアパシフィック(東京)の各リージョンで利用可能。オンデマンドやスポットでの起動や、リザーブドインスタンスも購入可能とした。

 またM4インスタンスの提供開始にあわせ、M3インスタンスとC4インスタンスにおいて、オンデマンド料金と1年リザーブドインスタンスの料金を5%値下げする。対象は、欧州(アイルランド)、欧州(フランクフルト)、米国東部(バージニア北部)、アジアパシフィック(東京)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(シドニー)の各リージョン。

石井 一志