IIJ、インドネシアでクラウドサービスを提供　現地通信事業者と合弁で

　株式会社インターネットイニシアティブ（以下、IIJ）は26日、インドネシアの大手通信サービス会社Biznet Networks（以下、Biznet）と合弁会社「PT. BIZNET GIO NUSANTARA」を設立し、インドネシア国内でクラウドサービス「Biznet GIO Cloud（ビズネット・ジオ・クラウド）」を5月26日より提供開始すると発表した。

　IIJでは1月に、クラウド需要が高まるインドネシアにおいて早期に市場参入することを目的として、インドネシア国内最大の民間通信事業者であるBiznetと合弁会社を設立した。今回、Biznetの広帯域バックボーンネットワークと、IIJが持つ高度なクラウド運用技術を最大限に活用して、アクセス遅延を最小限に抑えた、高品質で信頼性の高いクラウドサービスを、現地企業および日系企業に提供するという。

　そのBiznet GIO Cloudでは、オートセルフ型のパブリッククラウド「GIO Cloud」と、エンタープライズ向けのプライベートクラウド「GIO Enterprise Cloud」を用意する。両メニューとも、インターネット接続費用が標準で含まれているほか、インターネット経由だけでなく、閉域網での接続も可能なため、よりセキュアな利用も可能とした。

　さらにパブリッククラウドでは、ファイアウォールやロードバランサーなどのセキュリティ機能も標準で提供し、24時間365日のサポート、99.9％のサーバー稼働を保証したサービス品質保証制度（SLA）に対応する。

　なお、正式なサービス提供に先立ち、トライアルサービスを日系大手保険会社、大手リテーラ、現地たばこ会社などの数社が導入しているとのこと。