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ウイングアーク1st、帳票における文字フォントを管理する「SVF Font Manager」提供開始
(2015/5/19 17:26)
ウイングアーク1st株式会社は19日、帳票における文字フォントを管理する「SVF Font Manager」の出荷を開始した。
企業システムにおいて帳票を出力する際、搭載されるフォントはデバイス・OSに依存するため、いわゆる「外字」にあたる姓名や地名の文字が、文字規格の変更により正しい字形で表示・印刷されなかったり、プリンターのデバイスフォントに文字がないため正しく印刷されない、プリンターの機種により印刷の字形が異なり、正しく印刷されないといった問題が発生することがある。
「SVF Font Manager」は、帳票出力に必要なフォントの管理と配布を行うことで、環境に依存せず、将来の文字規格の変更に左右されることがない入出力環境の構築を実現する。帳票における外字出力の問題を解決し、文字情報基盤の構築をサポートする。
経済産業省が推進する文字情報基盤整備事業の中で公開された、戸籍統一文字や住民基本台帳統一文字を網羅する、約6万文字を収録した「IPAmj明朝フォント」と画数などの文字情報を基本とし開発。IPAmj明朝に含まれるIVS(異体字)や外字による帳票出力に対応することで、各行政機関と民間企業での電子連携を含めた「文字」の問題に対応する。
フォント、外字フォント、文字コード変換テーブル、IME辞書のクライアント端末への配信を行うことで文字情報を総合的に管理が可能。プリンターへのフォント配信により動的なフォント更新・異体字の管理が可能となる。SVF帳票サーバーとPostScriptプリンターの双方に同一フォントの配信を行い、印刷の際には帳票サーバーからプリンターにはグリフID(字形ID)のみを送信するため、フォント埋め込みよりも軽量化された印刷データが送信される。
外字を含むフォントの管理・配信も可能で、外字管理支援機能もオプションとして提供を予定。字形の検索では10万7000もの文字形を収録した字形データベースを検索することで、内字の外字登録や外字の二重登録を防ぐことが可能になる。配信機能との組み合わせで、外字フォントを即時にクライアント端末へ配布することができる。
ウイングアーク1stでは、文字情報の確実な保全と相互運用が可能なIT環境への取り組みを推進する、文字情報技術促進協議会に加盟し、IVS対応製品として「SVF」を登録している。