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ユニアデックス、クラウドアプリと連携可能なSSO基盤製品「PingFederate」

 ユニアデックス株式会社は9日、クラウド環境のアプリケーションにも対応したシングルサインオン(SSO)製品「PingFederate(ピン・フェデレート)」を発表した。同日より販売を開始する。

 「PingFederate」は、クラウド環境のアプリケーション認証と社内システムの認証基盤を連携できるSSO製品。具体的には、Active Directory(AD)などで構築された社内の認証基盤と連携し、SAMLなどのフェデレーション技術を利用することで、パスワードを外部に送信することなく、クラウド環境へのログオンを行えるという。

 高いコストと手間をかけてID体系を統合/変更するのではなく、既存資産を生かしてSSOを実現できるのが特徴。Google Appsや各種SNSとID連携することもできる。加えて、各種Webアプリケーション/言語に合わせた開発用キットを用意しているため、アプリケーション側の改修を簡易に行え、既存社内システムなどと容易に連携可能とした。

 さらに、利用者が所属するドメインで、グループ会社、海外現地法人や協業パートナーなど、異なる拠点/ドメインに導入されているWebアプリケーションに対してSSOを行える。この際、ID統合は不要で、各拠点のID体系や管理運用を変更することなく、短期間でSSOを導入できるとのこと。

 認証連携は、業界標準のSAML 2.0などのさまざまなプロトコルに対応するほか、今後普及が期待される新しいプロトコルにも、いち早く基本機能で対応する。

 クラウドアプリケーションは、Office 365、Salesforce、Box、WebExをはじめとする数百種類に対応。特にOffice 365については、Webブラウザとクライアントソフトウェアの両方に対応しており、マイクロソフトからもサードパーティIDプロバイダとして正式に認定されているとのこと。

 ユニアデックスでは、ハイブリッドクラウド、マルチクラウド環境をシームレスにつないで管理する「クラウドフェデレーション」のコンセプトを実現するための、認証基盤を構成する製品の1つとして「PingFederate」を位置付けており、関連するハードウェア、ソフトウェアを含む全体で、今後3年間に8億円の売上を計画している。

石井 一志