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DNP、訪日外国人向けの情報サービス実証実験、仙台市内の6カ所で

 大日本印刷株式会社(DNP)は、多言語対応の地図や観光情報を搭載したデジタルサイネージによる訪日外国人向け情報サービスの実証実験を実施する。場所は仙台市内。期間は2月9日~3月末。

 これまで訪日外国人向けにタッチパネル式デジタルサイネージ「Will Smart」を全国に導入してきたDNP。3月以降に複数の大規模な国際会議が予定されている仙台市でも、仙台空港(国際線到着ロビー)と仙台駅(i-ステーション仙台)にWill Smartを導入・運営しているが、今回新たにWill Smartの小型タイプ(表示画面20インチ)を仙台市内の複数箇所に設置し、訪日外国人向け情報サービスの実証実験を開始する。

 具体的には、1月末~3月末に仙台市内の公共施設・商業施設・飲食店などに小型タイプを新設。搭載された地図や観光情報は、日本語の他に英語・中国語・韓国語に対応する。外国人旅行者は言語を選択して目的地までのルート、周辺施設や店舗の地図と所在地、観光情報、全国の天気などを閲覧可能。また、ディスプレイに表示された目的地までのルート案内については、NFC対応スマートフォンでも見られる。スマホをWill Smartの読み取り部分にかざすと無線でURL情報を取得し、サーバーにアクセスして地図を表示するため、専用アプリのインストールも不要とのこと。

設置場所期間
東北ろっけんパーク2月9日~3月31日
仙台なびっく
東北大学 災害科学国際研究所
仙台市コミュニティサイクルDATE BIKE サービスステーション2月23日~3月31日
仙台中央郵便局
EMILIO 46 定禅寺通り店3月14日~3月31日
東北ろっけんパーク
仙台なびっく

 今後の展開として、「2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控え、国内ではいま、インバウンド向けの情報基盤を整備し、訪日外国人の利便性を高めることが急務となっている。今回の実証実験を、仙台をはじめ東北の魅力を世界にアピールする絶好の機会と捉え、仙台空港や仙台駅を起点に街と観光エリアをつなぐインバウンド向け情報基盤として、Will Smartを提供。また、本実証実験の分析結果を活かして、他の観光都市の交通機関、宿泊施設、観光案内所、商業施設などにWill Smartを展開し、デジタルサイネージを活用したインバウンド向け情報サービスをトータルで提供する」とのこと。

 2015年度に5億円の売り上げをめざす考えだ。

川島 弘之