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エージーテック、クラウド対応を強化したデータベース製品「Actian PSQL v12」

 株式会社エージーテックは2日、米Actianが開発したデータベース製品「Actian PSQL」の新版「Actian PSQL v12(日本語版)」を、同日より販売開始すると発表した。

 Actian PSQLは、さまざまなアプリケーションのコアシステムとして利用されているデータベース製品。メンテナンスの必要性が少なく、高度なパフォーマンスを提供できるという。

 今回の新版では、まず、データの断片化を検出し、修正するツールが追加された。最適化中に読み取り/書き込みが可能なため、システムを停止することなく、データベースのパフォーマンスを維持できるという。また、仮想マシンのライブマイグレーション機能がWorkgroupおよびServerエディションを含む、全エディションでも利用可能になったため、クラウド環境や仮想環境でのモビリティが向上した。

 さらに、クラウド環境での利用を目的に機能強化されたPSQL Vxエディションでは、同時利用データ量の制限のみで、コア数、ユーザー数、セッション数などを一切気にすることなく、利用可能になった。これにより、Webサーバーやアプリケーションサーバー用のバックエンドのデータベースとして使いやすくなったとのこと。なお同エディションでは、オフライン認証にも対応し、運用にインターネット接続が不要になっている。

 加えて、全エディションで、製品の認証にマシン名のみが使われるように変更されたことで、ハードウェアなどの構成変更を自由に行えるようになった。

 このほか、従来のトランザクショナル(Btrieve) Unicodeデータタイプをリレーショナル経由で参照できるよう、UCS-2データ用の新しいリレーショナルデータタイプが追加され、ODBC、JDBC、およびADO.NETインターフェイスのUnicode対応を実現している。

 価格例(すべて税別)は、Actian PSQL v12 Server(10ユーザー)が23万7000円から、PSQL Vx Server 12 Medium(20GB)が80万円から。

石井 一志