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TOKAIコム、新クラウド基盤に「EMC VSPEX」を採用

サービス提供までの期間を45日から30日へ短縮

 株式会社ネットワールドは18日、株式会社TOKAIコミュニケーションズ(以下、TOKAIコム)が、岡山データセンターで提供する新しいクラウドサービスのシステム基盤に、ネットワールドが提供するリファレンスアーキテクチャ「EMC VSPEX」を導入したと発表した。

 今回、TOKAIコムがVSPEXを導入したのは、9月より開始した小売業向けCRM/SCMサービス「Pracla(プラクラ) Hosted Private Cloud Enterprise」。従来の小売業向けサービスは大手企業を中心に提供しており、個々の案件ごとに個別に環境を構築していたが、幅広い企業向けに拡販していくためには、大量高速処理が可能で拡張性・管理性の高い新たなインフラが必要になることから、VSPEXを利用して新たなシステム基盤を構築したという。

 なお。この新サービスでは性能要件が非常に厳しいことに加え、ユーザー企業の個々のニーズへの迅速な対応力、管理性と拡張性の高さが要求された。そのため、旧システムでの評価が高かったEMCストレージを中核とし、サーバー、スイッチの組み合わせの自由度が高く、高信頼のインフラを短期間で構築できる点を評価して、VSPEXを選択している。

 具体的な構成としては、ストレージ「EMC VNX5400」、x86サーバー「Cisco Unified Computing System(UCS)」、スイッチ「Cisco Nexus」を採用。小売業向けCRM/SCMサービス基盤として、9月より本格稼働を開始した。

 なおTOKAIコムは今回のVSPEX導入によって、従来は約45日かかっていたサービス提供期間を、今後は30日程度にまで短縮可能と見込んでいる。

導入構成イメージ

石井 一志