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CLOVERS、顔認証で万引きを抑止する監視システム「LYKAON」

 CLOVERS株式会社は2月14日、顔認証を利用した万引き防止・監視システム「LYKAON(リカオン)」の販売を開始した。不審者や万引き常習者の顔認証データを検知・登録しておくことで、その人物が再来訪した際にリアルタイムで警告してくれる。

万引き防止・監視システム「LYKAON(リカオン)」の利用イメージ

 LYKAONでは、店内に設置した監視カメラで来店客を撮影し、顔認証データを取得。PC側からの操作で、警戒対象となる人物を指定することができる。

 警戒対象人物が再来店し、監視カメラに写ると検知アラームが自動で動作する。発売元では顔認証の精度について、98%以上の認証率で該当者との照合ができるとしている。

 顔認証率、登録カテゴリ(万引き常習者、注意人物など)、顔認証日時などもあわせて検知できる。これらの情報を活用することにより、店員が警戒態勢を強めるなど、万引きの未然防止に繋げることができる。なお、アラームはスマートフォンのプッシュ通知としても受け取れるため、店舗不在時などにも把握が可能。

 警戒対象人物の顔認証データをLYKAON導入店舗間で共有できる「LYKAON share」も、オプションとして提供される。これにより、窃盗グループや万引き常習犯が初めて来店した店舗でも、事前の警戒ができるという。

 LYKAONの利用にあたっては、人物の顔を撮影できる位置へのカメラ設置が必要となる。1システムあたりのカメラ同時使用台数は4台まで。また、顔認証実施中であることを示す店頭掲出用ステッカーなどが用意される。

森田 秀一