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出荷額構成比が最も高いサーバーワークロードはERP~IDC Japan予測
(2014/1/21 15:28)
IDC Japan株式会社は21日、国内サーバーワークロードの調査結果を発表した。それによると、2013年の国内サーバー市場において出荷額の構成比が最も高いワークロードはERPになる見込みで、出荷額は491億8100万円と、同市場全体の11.5%を占めるという。次いで、ファイル/プリントが9.1%の389億8500万円、Webサービスが9.1%の389億4200万円になる見込み。
また2013年の出荷台数構成比では、ファイル/プリントが最も高く7万900台で、国内サーバー市場全体の12.9%を占める。以下、電子メールが12.6%の6万9400台、Webサービスが11.7%の6万4600台と続く。
サーバークラス別に見ると、顧客購入金額2500万円以上のハイエンドエンタープライズサーバーでは、出荷額構成比、出荷台数構成比ともに「バッチ処理」「ERP」「データウェアハウス/データマート」といった領域が上位を占める。
顧客購入金額が250万円以上2500万円未満のミッドレンジエンタープライズサーバーでは、出荷額構成比、出荷台数構成比ともに「ERP」「データウェアハウス/データマート」「Webサービス」が上位の3つとなった。
一方、顧客購入金額250万円未満では傾向が変わり、出荷額構成比、出荷台数構成比ともに「ファイル/プリント」「電子メール」「Webサービス」が上位に来ている。
なお国内サーバー市場では、2013年~2017年における出荷額の年間平均成長率(CAGR)がプラスになるワークロードが存在しないとのこと。また、サーバー仮想化の普及により、サーバーリソースの恒常的な利用率向上の対象となる範囲は拡大し続けているとのことで、ネットワークの仮想化を通して、今後はさらに最適化の範囲拡大が見込まれるとしている。