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日立システムズ、報告書集計システム「Report Connection II」のクラウド版

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 株式会社日立システムズは2日、国内外の拠点間や部署間で行われる報告書作成依頼・収集・集計などを自動化する報告書集計システム「Report Connection II」のクラウドサービスを発売しした。

 企業では、財務部門でグループ会社・部門別の予実算や統計調査用資料、マーケティング部では販促キャンペーンの実績集計、人事・総務部門では資格試験・講座の申し込み集計など、多種多様な報告書の作成依頼と集計業務を行っている。近年ではグローバル化に伴い、海外拠点とのやり取りも多くなっており、各種報告書集計業務を効率化する仕組みが求められている。

 日立システムズは、報告書集計システム「Report Connection II」を2009年から提供し、累計100社以上に採用されてきた。顧客からは機能を評価してもらう一方、サーバーの管理が煩わしい、資産化するのではなく初期投資を抑えて月額制で利用したいといった要望が寄せられていたことから、クラウドサービス提供を開始したとしている。

 同サービスは、最短3日で導入でき、本社などの取りまとめ部門から国内外の拠点に対して行うExcel形式での報告書提出依頼、回収、集計の一連の業務を自動化・可視化できる。各拠点では、Excel、インターネット接続環境、Webブラウザさえあれば、報告書の入力・提出が可能という。

 国内外を問わず報告書の提出状況の確認が容易になるほか、「部店別一覧集計」「部店別リスト集計」「全部店くし刺し集計」などの機能を活用することで、各種集計作業のさらなる効率化が図れる。

 価格は、日本語版が12万6000円/月から、日本語・英語版が21万円/月から。初期費用は不要。教育などのオプションサービスも用意する。

 日立システムズでは、主力事業として強化中のクラウドサービスの1つとして、主に複数拠点を持つ企業向けに拡販し、2015年度末までに累計3億円の売り上げを目指す。

川島 弘之