日立システムズ、VMware仮想環境のクラウドバックアップサービス

　株式会社日立システムズは30日、VMwareによる仮想環境に保存しているデータを、データセンターにインターネット経由で自動的にバックアップする「クラウドバックアップサービス 仮想アプライアンス版」を発売した。

　日立システムズでは、日立製仮想ファイルプラットフォーム「Hirachi Virtual File Platform（VFP）」のデータをデンターセンターに自動的にバックアップするサービス「クラウドバックアップサービス」を2012年6月に開始。このサービスを提供する中で、VFPのような専用機器だけなく、VMwareによる仮想環境からも同様にバックアップしたいというニーズが数多く寄せられた。

　こうした背景から、自動バックアップ機能を持つ仮想ファイルサーバーをVMware上で動作する仮想アプライアンスとして提供し、データをインターネット経由でデータセンターに自動的にバックアップする「クラウドバックアップサービス 仮想アプライアンス版」の販売を決めた。

　同サービスは、バックアップデータが1TBという小容量から利用でき、データを暗号化してインターネット回線を通じてやり取りするため、安価な月額料金で利用できるのが特長。バックアップデータは堅牢な日立システムズのデータセンターで保管するため、事業継続性も向上できる。また、ファイルサーバーを仮想環境に構築する仮想アプライアンス型のため、ハードウェアを用意することなく、手軽に導入できるとしている。

利用イメージ。VFPを用いたバックアップサービストの併用も可能

　価格は、基本ソフトウェアライセンスが34万6500円、バックアップストレージ費用が1TBあたり月額4万7250円から。別途、構築・サポート費が必要。主に複数の拠点を持つ企業向けに拡販し、2015年度末までに累計3億円の売り上げを目指す。