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オレガ、動作速度を3.5倍にしたストレージ仮想化ソフト「VVAULT 4.5」

 株式会社オレガは17日、Windows上で複数のストレージを統合して仮想ドライブを構築するストレージ仮想化ソフトの新版「VVAULT 4.5」の提供を始めた。動作速度を3.5倍に改善し、無償ライセンスでも機能拡充を図った。

 VVAULTでは、仮想ドライブのメタデータ管理にRDBを利用しているため、小容量ファイル(数KB程度)に対する連続アクセス時にRDB処理がオーバーヘッドとなり、仮想ドライブの動作速度が低下する現象が発生していた。そこで新版では、データベースドライバを高速化し、製品構造も最適化することで、旧版(VVAULT 4.2)と比べて最大3.5倍の速度アップを図った。さらに大規模企業ユーザーから要望の多かったプロキシサーバー経由での通信にも対応した。

Windows Server 2008 R2、Intel Core i3 2100(Dual-Core 3.10GHz)、Intel DZ68DB、A-DATA AD3U1333C4G9-2(DDR3 16GB)、Western Digital Caviar Red WD20EFRX(2TB)、テストマシン上の仮想ドライブに対して、ファイルサイズ毎にRead/Writeを1000個×3回実施し、平均処理時間より速度を算出

 また、これまでのライセンス体系を変更し、個人ユーザー向け無償ライセンス「VVAULT Personal」の機能を大幅に拡充した。新ライセンス体系「VVAULT License 4.5」では、これまでVVAULT Personalで利用制限されていた仮想ドライブを冗長化する「ライブバックアップ機能」を利用可能にするほか、誤ってデータを消去してしまった場合に仮想ドライブを過去の指定時刻の状態に復元する「タイムマシーン機能」も付与した。

(川島 弘之)