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イーセクター、ネットワークフォレンジックサーバー「NetRAPTOR」を販売

 株式会社イーセクターは26日、トーテックアメニティ株式会社が開発・販売するネットワークフォレンジックサーバー「NetRAPTOR」の販売代理店契約を締結し、2013年1月より販売すると発表した。

 同社によれば「標的型サイバー攻撃は、特定の情報窃取を目的として執拗に攻撃が行われる。これらの攻撃に対し、迅速に対応するためには、まずは企業がどのような攻撃を受けているかを検知することが重要」という。

 NetRAPTORは、企業外部との通信データをすべてキャプチャして、個人情報や機密情報の漏えいを追跡・解析し、内部統制の強化を図るアプライアンス製品。社内ネットワークやユーザーに負荷をかけることなく、ネットワーク内に流れる通信データを漏れなくキャプチャする。「いつ、どこからどこへ、どのような情報が流れたのか」を記録することで、発生した事象に対する証拠の保全や不正アクセスの追跡・解析ができ、迅速な対応を可能にして被害を最小限に抑えられるという。

 具体的な特長としては、メールの本文や添付ファイルなども含む、Webアクセスのすべてを保存。すべての通信パケットをキャプチャし、独自の高速全文検索エンジン(1秒間に数百万件の検索が可能とのこと)によって、素早く目的の情報にアクセスする。問題のある通信を検知次第、リアルタイムにアラートを通知する。価格は160万円(税別)から。

 イーセクターは現在、クライアントPCの操作ログを記録・監視するログソリューションを提供している。今回、その製品ラインアップにNetRAPTORを追加。操作ログの記録・監視では対応できなかったインターネット通信の記録・監視が可能になるとしている。同社では同製品および関連ソリューションの販売で、今後3年間に3億円の売り上げを目指す。

(川島 弘之)