日立、Itanium 9500を搭載したUNIXサーバー「HA8500シリーズ」新機種


 株式会社日立製作所(日立)は28日、UNIXサーバー「HA8500シリーズ」全モデルにおいて、CPUを最新のItanium 9500製品ファミリーに刷新し、従来製品より約3倍の処理性能を実現した新製品を発表した。同日発表された日本HPのミッションクリティカルシステムのOEM製品。12月5日より販売する。

 HA8500では、Itanium 9500製品ファミリーを採用することで、従来比約3倍の処理性能を実現するとともに、命令の実行中にエラーの発生を検知すると、自動的に再実行してシステム停止を回避する機能などが追加された。

 また、仮想パーティション「HP-UX Virtual Partitions(vPars)」と仮想マシン「HP Integrity VM」の2つの仮想化機能を統合した「vPars and Integrity VM」を全モデルでサポートするなど、仮想化機能を強化した。

 ハイエンドモデルの「HA8500/SD」においては、従来提供しているインスタントキャパシティ機能に加えて、新たにグローバルインスタントキャパシティ機能を提供。これは複数のサーバー間でCPU利用権を共有できるもので、HA8500/SDの複数筐体間でCPU利用権のほか、日立やHPのソフトウェアライセンスを引き継ぐことが可能となる。このため、HAクラスタやディザスタリカバリ構成など、冗長性が求められるシステムにおいて、スタンバイ状態の機種を動作させる際に、CPU利用権を移動することで、投資額を抑止できるという。

 価格は、Itanium 9540/9560(最大16個/128コア)、最大2048GBメモリを搭載できる「HA8500/SD F7」が3017万7000円から。2013年3月29日に出荷する予定。

 また、Itanium 9520/9550(最大8個・32コア)および9540/9560(最大8個/64コア)、最大1536GBメモリを搭載できる「HA8500/BL890 F7」が2072万8050円から。2013年2月14日より出荷する予定。

 Itanium 9520/9550(最大4個/16コア)および9540/9560(最大4個/32コア)、最大768GBメモリを搭載できる「HA8500/BL870 F7」が841万3650円から。2013年2月14日より出荷する予定。

 Itanium 9520/9550(最大2個/8コア)および9540/9560(最大2個16コア)、最大384GBメモリを搭載できる「HA8500/BL860 F7」が236万6700円から。2013年2月14日より出荷する予定。

 Itanium 9520/9550(最大2個/8コア)および9540/9560(最大2個16コア)、最大384GBメモリを搭載でき、ラックマウント型の「HA8500/310 F7」が227万3250円から。2013年2月14日より出荷する予定。

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