NEC、滋賀県のプライベートクラウド基盤を「Cloud Platform Suite」で構築
日本電気株式会社(NEC)は8日、滋賀県庁内のシステム統合を実現するプライベートクラウド基盤を構築し、10月から稼働したと発表した。NECのクラウド共通基盤パッケージ「Cloud Platform Suite」を使用し、2カ月で構築したもので、自治体がパッケージ製品を用いてプライベートクラウド基盤を構築するのは先進的な例だとしている。
滋賀県では、「滋賀県行政情報化指針」に基づいて各分野のシステム統合や再構築を進めているが、現状のシステム環境ではシステム整備および運用管理が各課に委ねられていたため、業務の効率化・コスト削減、システム機器の設置環境やセキュリティ、障害対策レベルにばらつきがあるといった課題があった。
滋賀県はNECでは、共同で構築したプライベートクラウド基盤上に、職員給与・財務会計・公共工事・グループウェアなど24の業務システムを2016年度までに段階的に移行していく。これにより、各部局で個別に運用していた業務システムの約91台のサーバーを22台に集約する。また、業務システム以外の基盤部分は情報政策課が一元管理することで、業務システムごとにばらつきがあったセキュリティやバックアップ、障害対策のレベルを均質化するとともに、運用コスト削減を実現する。