NEC、仮想環境に最適なSANストレージ「iStorage M700」


iStorage M700

 NECは5日、SAN対応ストレージ「iStorage Mシリーズ」の最上位モデルとして、仮想化対応や拡張に優れたミッドハイレンジモデル「iStorage M700」を国内で発売した。出荷開始は2013年1月21日より。順次、北米・南米・アジア・欧州においても展開する。

 新製品の特長は、従来比でCPU数を2倍、内部バス帯域を4倍に強化して高速処理性能を実現。複数のI/O命令をまとめて高速に処理するRAIDアクセラレータ技術をNEC独自に開発し、ストレージ内部処理を多重化。これらにより、従来比約3倍の性能を実現した。

 48個のホストポートを搭載し、ストレージ容量は従来比2.5倍となる最大2.2PBまで拡張可能。

 そのほか、アクセス頻度やデータの特性に応じて自動的に最適な記憶領域へデータをブロック単位で移動させる「データ最適配置機能」(オプション)を提供。これにより、仮想化領域ごとに異なる性能が必要となるような、複数の特性を組み合わせるシステムにおいて、ストレージの性能設計が難しい場合でも、事前の設計や稼働後の性能チューニングに手間をかけることなく自動で最適化が行われ、運用効率を向上できるという。

 また、米国国防総省方式に準拠したセキュアイレース機能を搭載。ストレージ内のデータを完全消去できるため、ストレージを再利用するデータセンター事業者なども消去ミスによる情報漏えいのリスクなく利用できるという。

 主な構成は、デュアルコントローラ構成(1G iSCSI×4、キャッシュ48GB、2.5型300GB HDD×3台、ディスクエンクロージャ)、基本制御ソフトなどで、価格は1765万円(税別)から。出荷開始は2013年1月21日より。

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