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NEC、SANストレージ「iStorage Mシリーズ」をNASに対応させる拡張ユニット

 日本電気株式会社(NEC)は15日、SANストレージ「iStorage Mシリーズ」をNASに対応させるオプション「Nh4a」「Nh8a」を発表した。また同時に、中堅企業向けのNAS製品「iStorage NS500Rd」も発表している。

Nh4a/Nh8a
iStorage NS500Rd

 新たに提供される「Nh4a」「Nh8a」は、SANストレージであるiStorage MシリーズをNAS(CIFS/NFS)として利用可能にするハードウェア製品。これを追加することにより、ブロックデータだけでなくファイルデータを扱えるようになるため、より多くの用途で統合的に利用可能になるという。

 また、ノードは二重化されており、片方のノードに障害が発生しても、もう一方のノードへ業務を移行できるので、システムを止めることなく継続運用が可能。ファイルレベルの重複排除によるデータ容量の削減や、スナップショット、レプリケーションもサポートしている。

 対応するiStorageシリーズはM300/M500/M700で、最大4台まで接続に対応し、接続用のインターフェイスとして8Gbps FCポートを搭載。NAS用のインターフェイスは、「Nh4a」ではGigabit Ethernet(GbE)×8あるいはGbE×4+10GbE×2、「Nh8a」ではGbE×8、GbE×4+10GbE×2、10GbE×4のいずれかの構成となる。

 価格は、16GBメモリを搭載し、NAS用のインターフェイスとしてGbE×8を備えた「Nh4a」が272万8000円(税別)から、32GBメモリを搭載し、GbE×8を備えた「Nh8a」が1091万4000円(税別)から。いずれも6月28日からの出荷開始を予定する。

 一方の「iStorage NS500Rd」は、Windows Storage Server 2012を搭載したエントリークラスのNAS製品。データ重複排除やWindows Server Failover Clusterによるクラスタリングといった機能を標準搭載しており、中堅企業のファイルサーバー統合といった用途に向くという。価格は、物理容量600GB、GbE×4の構成で72万8000円(税別)から。

(石井 一志)