日本HP、PCoIPの処理能力を強化した手のひらサイズのシンクライアント端末


HP t310 Zero Client

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は5日、VMware View環境専用のシンクライアント端末「HP t310 Zero Client」(以下、t310)を発表した。価格は3万6540円。

 「t310」は、Teradici製の第2世代チップ「TERA2321 PCoIP Zero Client(Tera2)」を搭載するシンクライアント端末。手のひらサイズのコンパクトな筐体ながら、VMware Viewで採用っされている画面転送プロトコルPCoIPの高い処理能力を備えており、従来モデルと比べて約5倍の描画性能を提供できるため、快適なレスポンスを実現するという。

 「t310」とワークステーションを組み合わせて利用すれば、高い性能と生産性を維持しつつ、企業の情報資産である設計データへのセキュリティ対策を両立可能。また、遠隔地からワークステーションにアクセスし、ワークステーションの高いグラフィックス機能を利用して作業を行えるため、3次元CADや流体・衝突・構造解析など、高負荷で高いグラフィックス性能を必要とするアプリケーションでも、快適な操作感を実現するとしている。

 さらに、1920×1200ドットの2画面出力にも対応するので、医療・製造など高解像度が必要な分野での利用にも適するとのこと。

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(石井 一志)
2012/11/5 12:04