富士通エフサス、ライフサイクル全体をカバーするストレージソリューション


 株式会社富士通エフサスは26日、ストレージシステムのアセスメントから導入、移行、運用管理までを包括的にカバーするストレージソリューションを提供すると発表した。トータルサービスの提供により、TCOと納期を最大30%削減できるという。

 今回発表されたストレージソリューションは、以前から提供してきたサービスに、企画フェーズにおけるアセスメント、運用フェーズにおけるストレージ管理などのサービスを新たに追加し、ストレージシステムのライフサイクル全体をカバーできるようにしたものである。

 まずアセスメントフェーズでは、ストレージシステムへの最適な投資を行えるよう、ファイル調査・分析ソフトを用いて、データ増加予測を提供する。これにより、データが大幅に増大すると予測する分野においても増設時期の把握が可能になるため、ストレージの階層化やデータ圧縮などのストレージ最適化を図ることで、TCOを最大で約30%削減できるという。

 次の導入フェーズでは、標準ヒアリングシートや標準パラメータシートなど、これまでのシステム導入実績に基づく作業内容をテンプレート化したことで、納期を従来の約4カ月から約3カ月弱に短縮。さらに、作業上の手戻りや技術者ごとの“品質のムラ”が最小限に抑えられることから、高品質なストレージシステムの導入を実現するとした。

 製品についても、富士通のストレージ「ETERNUS」を中心に、他社製ストレージで提供される機能を組み合わせ、顧客の要件に合わせた柔軟なストレージシステムを提供するとのこと。

 続く運用のフェーズでは、従来のサポートデスクやリモート通報などのサポートに加え、ストレージの容量や負荷の増大などを監視することにより、安定したシステム運用を支援する。

 加えて、顧客企業の利用環境に合わせてクラウド環境やデータセンターにバックアップサイトを構築し、ディザスタリカバリ(災害対策)環境を提供するとのことだ。なお富士通エフサスでは本社移転を契機に、プライベートクラウド基盤によるディザスタリカバリ環境の構築を行っており、その際の導入ノウハウをこのソリューションに生かしている。

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(石井 一志)
2012/9/27 06:00