三三、クラウド名刺管理のWindows 8タブレットアプリを提供へ


代表取締役社長の寺田親弘氏

 三三株式会社は24日、クラウド名刺管理「Link Knowledge」のWindows 8対応タブレットアプリ「Link Knowledge for Windows 8」を開発し、Windows 8の発売と同時に10月26日より提供すると発表した。

 Link Knowledgeは、名刺を会社の有効な資産に変えるサービス。専用のスキャナで名刺を取り込むとクラウドにアップロードされ、三三のオペレータが手動で正確にデータベース化を行い、クラウドを介してエンドユーザーのアプリで閲覧可能にする。

 今回は初のタブレットアプリとして、Windows 8の「Modern UI」に対応した「Link Knowledge for Windows 8」を提供する。iPad/Androidも順次提供するとのことだが、それに先がけてのWindows 8タブレットアプリである。

Link Knowledge for Windows 8の概要ユーザーに貸し出される専用スキャナ【左】とタブレット【右】

 代表取締役社長の寺田親弘氏は「デスクトップPCの代替としてノートPCが誕生した。そしてPCを置き換えるものとして期待されたスマホは、やはりケータイの延長線上ということもあり、PCを置き換えるものにはなり得ない。その後、iPad/Androidのタブレットが誕生したが、これらもスマホの延長線上にあり、ビジネスアプリの整備は不十分。そんな中で登場するWindows 8タブレットはPCの延長線として設計され、本格的にビジネスイノベーションを起こすものと当社ではとらえている」と説明し、それがiPad/Androidタブレットアプリよりも先にWindows 8タブレットアプリを開発した背景だとした。当初はiPad向けのアプリを優先させる予定だったが、数カ月前に方針をがらりと変えてWindows 8を優先させたという。

 「Link Knowledge for Windows 8」の提供は10月26日を予定している。すでに日本マイクロソフトともに開発を進め、デモができるほどに仕上がっている。デモでは、Windows 8のセマンティックズームやスナップ機能などのタッチ操作に最適化されている様子や、名刺情報がメール、地図、ニュースなどのアプリと連携する様子が実演された。

トップ画面。左から名刺情報、検索ボタン類、Link Knowledgeに名刺登録された企業に関するニュースが表示されている名刺一覧画面。9月に登録した名刺をソートしている

地図アプリとの連携画面登録された名刺をその企業の組織ツリーで管理する機能も実装されている

 初のタブレットアプリを提供するに当たって、Link Knowledgeのライセンス体系でも新たに「Tablet Edition」を追加する。上位版の「Enterprise Edition」(月額1万円/ユーザー)、「Professional Edition」(月額6500円/ユーザー)、「Group Edition」(月額3500円/ユーザー)がPCとタブレットと同時に使えるのに対して、「Tablet Edition」(月額2500円/ユーザー)はタブレットのみで名刺情報を扱いたいというニーズに応えるものとなる。

 同社では、Windows 8対応アプリの発売にあたり、3年後に売上20億円、導入企業3000社を目指す考え。なお、法人向けの「Link Knowledge」だけでなく、個人向け「Eight」でも同様にタブレットアプリを開発していく方針だ。

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