ストアゲート、マルチテナントやアーカイブ機能を備えたオブジェクトストレージ構築ソフトの新版


 有限会社ストアゲートは20日、オブジェクトストレージ構築ソフトの新版「XecoS(ジーコス) v1.6」を10月より販売すると発表した。ソフトウェアライセンス以外での提供以外に、アプライアンスサーバー形態でも販売する。

 「XecoS」は、オブジェクトストレージシステムを構築できるソフト。データの多重化保存によって棄損・改ざん・誤消去を防止する機能や、HDD障害の定期自己検査、世代管理、災害対策用リモートサイト保管機能などを備えており、デジタル映像・画像や医療画像、製造業での設計データ、コンプライアンスのために保存が義務づけられている業務データ、バックアップデータなど、大量のデータを長期保存するのに適しているという。

 新版では、クラウド型のコンテンツ管理に向けたマルチテナント機能を新たに搭載した。この機能を利用するとテナントごとにコンテンツの実データとメタデータを区分保管して名前空間を隔離できるため、システムのないの情報セキュリティを向上できる。またコンテンツ格納と検索処理をテナントごとに並列で実行できることから、処理速度や安定性も向上する。

 さらにREST APIの提供により、ユーザーの業務アプリケーションからコンテンツを直接操作できるようにしたほか、自動アーカイブ機能も搭載した。なお自動アーカイブ機能では、専用エージェントソフトによりPCのローカルディスク内ファイルをXecoSサーバー内へ自動転送するプッシュ型と、XecoSサーバーがNFS/CIFSの共有ボリュームをマウントし、その中をクロールして検出ファイルを自動アーカイブするプル型が利用できる。

 ソフトウェアライセンスの価格は、1ノードで32万円(税別)。アプライアンスサーバーは最小3ノード構成(記憶容量3TB)で120万円(税別)から。

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(石井 一志)
2012/9/21 16:22