日本マイクロソフト、統合開発ツールの新版「Visual Studio 2012」
日本マイクロソフト株式会社は13日、統合開発ツールの新版「Visual Studio 2012」を提供開始したと発表した。9月よりボリュームライセンスの販売を開始しているほか、9月21日にパッケージ版を発売する。
Visual Studio 2012は、最新OSのWindows 8やWindows Server 2012から、クラウドプラットフォームのWindows Azureに至るまで、さまざまなWindowsプラットフォーム/デバイス向けアプリケーション開発をサポートする統合開発環境。最新のHTML5やCSS3標準をサポートしたIntelliSense、ページインスペクターによるWebページのデバッグといった新機能が搭載されており、開発環境における最新のニーズに対応できるという。
またユーザーインターフェイスは、アプリケーション開発者の生産性や品質を向上させるため、アイコンのシンプル化などによって最低限のスタイルに抑えられているほか、コーティング作業の効率化を支援する機能が強化された。さらに、アプリケーションの開発の中で手間や時間を必要としていた、バグの再現やテスト、レポート作成などの作業の多くを自動化することで、生産性の向上に寄与するとのこと。
加えて、関係者が開発から運用までコラボレーションできるシームレスなワークフローを形成することで、アジャイル開発などのチーム開発全体を支援可能。ユーザー要件にあった視覚的な画面設計を行える「ストーリー ボーディング」、開発者がコードレビューを要求できる「チーム エクスプローラー」などの機能を搭載している。
このほか、開発工程のみならず、開発後の品質管理から運用まで、アプリケーション開発にかかわるすべての工程をカバーできるように、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)ツールとしても機能強化が行われた。
参考価格は、最上位エディション「Visual Studio Ultimate 2012 with MSDN」のライセンス版(Open Business 2年分のライセンスとソフトウェアアシュアランス)が206万円(税別)、パッケージ版が159万円(税別)。「Visual Studio Premium 2012 with MSDN」は、ライセンス版が94万円(税別)、パッケージ版が72万9000円(税別)、「Visual Studio Professional 2012」はライセンス版が6万5600円(税別)、パッケージ版が5万9800円(税別)などとなっている。