日立、仮想ファイルプラットフォームの新エントリーモデル~現行製品から容量を7.5倍に拡張


VFP80

 株式会社日立製作所(以下、日立)は6日、仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform(VFP)」のエントリーモデルにおいて、内蔵HDD容量を拡大した「VFP80」をラインアップに追加すると発表した。現行モデル「VFP70」と比べて7.5倍となる、最大36TBの容量を搭載できる。価格はシングルノード構成の場合で209万2650円から。

 日立では、複数拠点に散在してしまっている文書や画像、映像などの非構造化データを集約し、データの一元管理とストレージ容量の柔軟な利用を行える「コンテンツクラウド」を提唱。本社側に配置するバックアップ/アーカイブ用ストレージ「Hitachi Content Platform(HCP)」と、部門・拠点側に配置するファイルストレージ「VFP」を連携させ、各拠点で発生したデータのデータセンターでの一元管理や、データの利用頻度に応じた自動アーカイブ、バックアップなどの効率的なデータ利用を実現するソリューションを提供している。

 今回はそのエントリーモデルとして、内蔵HDDを大容量化した「VFP80」を新たにラインアップした。これによって、拠点に設置された「VFP」にキャッシュできるデータ容量が拡張されるため、より高速なデータアクセスが可能になるという。また、搭載するHDDに安価で大容量なニアラインSAS HDDを採用したため、SAS HDDを採用している現行モデルから大幅に容量を拡張しながらも価格を同等レベルに設定できたとのこと。

 なお「VFP80」では「VFP70」と同様、ウィザード形式でシステム設定が可能なGUIを管理画面に採用し、約10分で装置の初期設定を完了できるなど、専任のストレージ管理者が不在であることの多い中堅・中小企業や企業の拠点・部門での導入に配慮されている。

関連情報