長崎大学熱帯医学研究所、フィールドワークにデル製スレートPCを導入


Dell Latitude ST

 デル株式会社は24日、長崎大学熱帯医学研究所がフィールドワークに同社のスレートPCを導入したと発表した。同研究所では、感染症予防も含めた熱帯地域における公衆衛生に関する研究のため、ケニアでの現地調査用にWindows 7 Professionalを搭載したスレートPC「Dell Latitude ST」を活用する。

 同研究所では、熱帯地域の住民の健康状態の改善に貢献すべく、熱帯病や新興感染症の予防・治療も含めた幅広い研究を行っている。この研究では、住民を対象とした聞き取り調査やサンプルの採取などのフィールドワークが必須。砂塵やほこりなどの過酷な環境に耐え、かつバッテリ持続時間の長いモバイル端末であることを前提に、アプリケーション開発も考慮する必要から、Windows OSベースの端末が選ばれた。

 その中でもDell Latitude STを選択した理由として「堅牢なCorning Gorilla Glass画面ガラスにより高い耐久性を備える」「滑りにくいラバー製バンパーのボディにより、突発的なアクシデントや落下にも対応」「1時間で80%まで充電可能なバッテリ」「日本語や英語だけでなく、ラオス語やシンハラ語での利用も可能な多言語対応」などを挙げている。

 同研究所では、ケニアにおけるスレートPCの導入が、IT活用による途上国での情報収集システムのモデルケースになることを期待するとしている。

関連情報
(川島 弘之)
2012/8/27 12:28