大日本印刷、日本ユニシスの筆頭株主に~三井物産が株式の一部を売却


 大日本印刷株式会社は9日、三井物産が保有する日本ユニシスの普通株式18.90%を取得すると発表した。取得金額は約113億7000万円で、8月22日付けで譲渡される予定。大日本印刷はこの取得によって、三井物産に代わる筆頭株主となる。

 また大日本印刷は同日付けで、日本ユニシスとの業務提携を発表。大日本印刷が持つ情報コミュニケーション分野、生活・産業分野、エレクトロニクス分野におけるノウハウと、日本ユニシスのクラウド関連技術やサービス開発ノウハウを連携させて、新サービスなどの市場展開を図るとしており、「クラウド事業」「新プラットフォームサービス事業」「マーケティング・販売連携」の3つを柱として連携強化を行うという。

 なお、現時点で日本ユニシス株の27.8%を所有している三井物産では、売却理由について、「事業ポートフォリオ最適化の観点から、日本ユニシスの企業価値向上に資すると考えられる大日本印刷に対して、保有する日本ユニシス普通株式の一部を譲渡する」とコメント。今後も、8.9%の株式は保有を継続する。

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(石井 一志)
2012/8/9 18:40