NRI、企業がクラウドサービスを提供するための統合基盤「OpenStandiaクラウドサービス・プラットフォーム」


 株式会社野村総合研究所(NRI)は2日、クラウドサービス提供のための共通基盤「OpenStandiaクラウドサービス・プラットフォーム」を発表した。同日より提供を開始している。

 「OpenStandiaクラウドサービス・プラットフォーム」は、オープンソースソフトウェア(OSS)を活用したクラウドサービス基盤。企業では、自社の顧客や従業員、取引先などに対して、さまざまなサービスをインターネット経由で提供するようになっているが、ID・パスワード管理がばらばらだったり、サービスの問い合わせ窓口や申し込み方法が統一されていないためどこに問い合わせればいいかがわからない、など多くの課題を抱えているのが現状という。

 そこでNRIでは、既存のアプリケーションや市販の業務パッケージ、SaaSなどと統合・連携して、顧客や取引先向けに一元化されたクラウドサービスを提供する基盤を用意することで、こうした課題の解決を支援するとした。

 連携にあたっては、従来のアプリケーションの改修は必要でないほか、ログインIDとパスワードが統合管理されるため、一度認証を受けるだけでさまざまなサービスでのシングルサインオンを実現できるようになる。

 また、複数のサービスで別々に管理されていた顧客情報を一元的に統合管理可能な点もメリットで、顧客のアクセスログや問い合わせ履歴などが統合管理されるので、どのような顧客がどのようなサービスを利用しているか、といった分析を容易に行えるようになるとのこと。

 なおNRIでは、このクラウドサービス・プラットフォームについて、約30社への提供を見込んでいる。

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(石井 一志)
2012/8/3 12:10