レノボとEMC、ワールドワイドでの戦略的パートナーシップを締結


 レノボとEMCは1日(北京時間)、ワールドワイドでの戦略的パートナーシップを締結したと発表した。

 この提携により、レノボは業界標準のサーバーとネットワーク・ストレージ・ソリューションの領域における地位を強化する一方、EMCは中国やそのほかの高成長が見込まれる主要市場へ大きく事業展開することになるという。

 具体的には以下の3点を主な施策とする。

 まず、レノボとEMCは業界標準であるx86サーバー領域におけるレノボの力を加速、拡大させるサーバー技術開発プログラムを立ち上げる。これらサーバーはレノボから市場に送り出し、順次EMCの一部のストレージ・システムに組み込まれることになる。

 次に、両社はOEMとリセラーの関係を築き、レノボの現行のサーバー・ビジネスと歩調を合わせながら、EMCのネットワーク・ストレージ・ソリューションをまずは中国向けに、次いでほかの世界市場に提供していく。

 最後に、EMCのIomega事業から特定の資産やリソースを提供して新たに合弁会社を立ち上げ、SMBや拠点が点在する企業向けにNASシステムを提供する予定としている。

 なお、合弁会社設立に当たってレノボは現金を、EMCはIomegaの特定の資産やリソースを提供する。契約締結時には、レノボが新合弁会社の株式の過半数を取得する。合弁への移行期間、および移行後も、顧客にはサービス・製品提供・保証の継続性を保証。合弁会社は当局からの認可をはじめとする標準的な契約プロセスを経て、2012年末の契約締結を見込むとしている。

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(川島 弘之)
2012/8/2 06:00