リコー、新規サービス開発用の共通ITインフラにジュニパー製品を導入
ジュニパーネットワークス株式会社(ジュニパー)は25日、株式会社リコーが推進するクラウドを活用した新規サービスの開発・提供用共通ITインフラを支えるネットワーク機器として、同社の製品群(スイッチ、ルータ、ファイアウォール)が採用されたと発表した。
リコーは、新たな顧客価値を提供する製品・サービスの開発・提供に力を注いでおり、その一環として従来からクラウドを活用したサービスの開発・提供に取り組んでいるという。これまでは各事業部門が個別に開発・構築・運用を行っていたが、今後サービス内容を拡充していくには、柔軟に開発・提供するための共通ITインフラの導入が必要であると判断。個別最適のサイロ型から、全体最適のプラットフォーム型システムへの移行を決定した。
具体的に、日本と米国の両データセンターに全社共通のプライベートクラウド基盤を構築し、新規サービスを開発・提供する各事業部に対して、必要なITリソースをIaaSとPaaSとして提供する環境を整える。
2011年4月からクラウドの共通ITインフラ構築の実現に向けて検討を開始し、クラウド基盤となるデータセンター内のスイッチ、ルーター、ファイアウォールの選定を行った。その結果、単一の「Junos OS」による容易なオペレーションや、クラウドの共通ITインフラに求められる柔軟な拡張性と高い運用性、グローバルなサポート体制などが評価され、ジュニパーのサービス・ゲートウェイ「SRXシリーズ」、3Dユニバーサル・エッジルーター「MXシリーズ」、Ethernetスイッチ「EXシリーズ」が採用された。
SRXシリーズはインターネット接続用および内部用ファイアウォールとして導入。モジュールを追加するだけで柔軟に拡張できるのが特長。日米のデータセンター間通信用には、MXシリーズを導入して冗長化を実現。EXシリーズは、仮想サーバーや仮想ストレージを収容する広帯域ネットワークのコアスイッチとして10Gbps対応の「EX4500シリーズ」と10Gbpsのアップリンクを備える「EX4200シリーズ」を複数台導入し、相互接続している。