日立Sol、グローバル製造業向け経営情報可視化ソリューションを発表


 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は22日、「グローバル製造業向け経営情報可視化ソリューション」を発表した。7月1日より提供する。

 世界中の製造・販売拠点のデータを集約し、サプライチェーン全体での製品損益や事業リスクの見える化を実現するもので、これにより、企業は製品、地域、顧客ごとなどさまざまな視点から連結原価構造を把握できるようになり、また、原材料費や人件費の変動、為替変動などのグローバル特有のリスクを考慮したサプライチェーン戦略の立案が可能になるという。

 具体的に、世界の各拠点から生産・販売・在庫などのデータを本社のデータウェアハウス(DWH)に集約して分析し、多通貨に連結原価構造の把握を実現。必要に応じて、サプライチェーンで発生する販売管理費も事業の実態にあった適切な配賦基準で製品原価に配賦する。これにより、管理会計におけるサプライチェーン全体での製品ごとの連結原価を算出するとともに、地域や通貨別での連結原価構造の分析結果をレポート出力する。そして、拠点ごとの原材料の調達比や人件費の変動、為替相場の変動などによる損益のシミュレーション結果をダッシュボードにグラフィカルに表示する。

 日立Solでは、グローバル展開する製造業を中心に、コンサルからシステム構築、運用・保守までワンストップソリューションとして提供し、2015年度10億円の売り上げを目指す。

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(川島 弘之)
2012/6/22 12:30