Windows 8 Release PreviewのIE10はFlash統合、Do Not Trackデフォルトオン


「Internet Explorer 10 Release Preview」の紹介ページ

 米Microsoftが6月1日(米国時間5月31日)、「Windows 8」のRelease Preview版を公開した。2月末に公開されていたコンシューマープレビュー版からの変更点としては、スタートスクリーンが改良され、カスタマイズすることが可能なオプションが増えたこと、Windows Storeの改良、マルチモニターサポートの改良、Internet Explorer 10(IE10)に加えられた改良などが挙げられる。

 特にIE10には、Adobe Flash Playerが統合されたことが注目される。同プレーヤーはタッチ操作に対応しているだけでなく、消費電力削減のために最適化されているという。このほか、IE10はタッチ操作が容易にできるインターフェイスを新たに備えた上に、「Do Not Track機能をデフォルトでオンにしている最初のブラウザーである」とMicrosoftは説明している。

 また、Microsoftが提供する新しいアプリとして、「Bing Travel」「News」「Sports」などが含まれている。コンシューマプレビュー版で登場した「Mail」「Photo」「People」アプリにも改良が加えられているという。それ以外にも、Windows Storeで提供されているサードパーティアプリにもさまざまな改良が加えられている。

 なお、Release Preview版のインストールにあたっては、事前にFAQを注意深く読んで作業を行うことが推奨されている。Release Preview版のインストール前の状態に戻すには、事前に作成しておいたリカバリーディスクなどから復帰させる必要があるほか、デベロッパープレビュー版やコンシューマープレビュー版からアップデートする場合にもユーザーデータなどは保持されない。いずれの場合も、過去データは「Windows.old」ファイルに残される方式となる。

Windows 7搭載PC購入者を対象に「Windows 8 Pro」アップグレードキャンペーン

 Release Preview版の公開に合わせ、「Windows Upgrade Offer」というキャンペーンを6月2日から世界131市場で展開することを新たに発表した。

 これは、Windows 7搭載PCを2013年1月31日までに購入したユーザーを対象に、「Windows 8 Pro」へのアップグレード権を14.99ドル(日本では1200円)で提供するというものだ。過去のWindowsキャンペーンでは、同等レベルのエディションへのアップグレードが提供されていたが、今回はProエディションへのアップグレードと指定されているところが興味深い。このキャンペーンについての詳細は追ってアナウンスする。

 また、今後数カ月以内に、既存のWindows 7ユーザーに対するアップグレードについての情報も提供するとしている。

 Windows 8 Release Previewの公開時期については、Microsoftでは「6月の第1週」としていたため、曜日の都合上、週末前の金曜日となる米国時間の6月1日になるのではないかと予測されていたが、予想より1日早く公開されたことになる。また、昨日にはMicrosoftの公式ブログで数分間、誤って情報が公開されてしまうハプニングも発生していた。

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