サイボウズ、業務アプリ構築クラウド「kintone」のAPIを一般公開


 サイボウズ株式会社は31日、業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」において、APIの一般公開を6月4日より開始すると発表した。「kintone」で作成されたアプリに対して、データの登録・更新・削除が可能になるほか、別システムから「kintone」に蓄えられたデータを呼び出せるようになる。また、マニュアルやサンプルプログラムも公開されるとのこと。

 「kintone」は、アンケート、売り上げ集計、問い合わせ管理、日報などのWebアプリケーションを、ノンプログラミングで簡単に構築できるクラウドサービス。サイボウズでは、他のアプリケーション/システムとの連携を可能にするAPIを3月に実装し、同社のシステムコンサルティングやサポート部門がユーザーからの相談を受け、API連携に関するノウハウを蓄積していた。

 そして今回、開発案件支援とサポートの提供体制が整ったため、正式公開が決まったもので、このAPIを利用すると、システムインテグレータによるエンドユーザー環境でのAPI連携構築、他システムと「kintone」との連携ソリューションの開発など、より付加価値の高いサービス提供が可能になるとのこと。もちろん、エンドユーザー自身がAPIを利用してシステム構築を行うこともできる。

 なおサイボウズでは、活用例として、APIを使って基幹システム内のデータを「kintone」へ自動で書き出し、店舗などの担当者がリアルタイムにデータの集計・分析をする、といった活用例を紹介している。


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