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ウチダスペクトラム、ソフトウェア資産管理を支援するクラウドサービス~ライフサイクル全体をカバー

 ウチダスペクトラム株式会社は30日、企業のソフトウェア資産管理(SAM:Software Asset Management)業務を支援するクラウドサービス「SMART@SAM」を発表した。ソフトウェア資産管理の国際基準「ISO/IEC19770-1(JIS X0164-1:ソフトウェア資産管理-第1部 プロセス)」に対応しており、包括的なソフトウェア資産管理機能を提供する。

 「SMART@SAM」は、企業内のソフトウェア資産管理を支援するクラウドサービス。従来より多く存在していた、部分最適化されたツールと異なり、企業全体のソフトウェア資産管理を包括的にカバーできる点が特徴という。

 具体的には、購入から導入、異動、棚卸し、廃棄までのライフサイクルプロセス全体を網羅した管理機能を搭載。導入済みの収集ツールの種類にかかわらず、導入ソフトウェアおよびハードウェアのインベントリデータを、棚卸しデータとしてSMART@SAMに取り込め、購入ライセンス、ハードウェア、導入ソフトウェア、ライセンス関連資産の管理台帳を短期間に構築できる。

 また、余剰ライセンスを全社規模で可視化し、不足している部門に再配置する機能を搭載しているので、全社規模でのライセンス購入コストを最適化可能とのこと。さらに、導入ソフトウェアの名寄せ機能、使用許諾に基づくアップグレード元ライセンスの割り当て機能、およびダウングレード可能なライセンス製品の割り当て候補一覧、といった機能も提供される。加えて次期バージョンでは、ソフトウェアのライフサイクルプロセスを支援するワークフロー連携機能が追加される予定だ。

 なお先行ユーザーとして、旅行業大手のエイチ・アイ・エスに導入され、全社規模での利用が開始されている。同社の担当者によれば、ソフトウェア資産管理の標準的な業務プロセスに即した必要な管理機能が搭載され、SAMを実施するうえで必要となる管理台帳を短期間で構築することができる点などが評価されたとしている。

 価格は、PCのハードウェア1台あたり月額150円。ウチダスペクトラムでは、初年度に3万台の利用を目標としている。