キヤノン、3G対応の業務用Windows Embeddedタブレット


 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は、キヤノン電子製の業務用タブレット「PRea(プレア)DX-360」を7月2日に発売する。オープンプライスだが、価格は20万円程度になる見込み

 「PRea DX-360」は、5.6型のタッチパネルディスプレイを採用し、ソフトウェアプラットフォームにWindows Embedded Compact 7、あるいはWindows Embedded Handheld 6.5に対応した業務用タブレット。CPUはOMAP3503(600MHz)で、メモリとストレージは各512MB。ディスプレイ下部には、6つのファンクションキー(電源キー含む)が用意されている。Windows Embedded Compact 7版のディスプレイ解像度は1024×600ドット、Windows Embedded Handheld 6.5版の解像度は800×480ドットとなる。


 これまで組み込み向けWindowsで活用してきたソフトウェア、サービスがそのまま活用できる。外周にはラバーが配され、裏面にはわずかに指がかかる形状にするなど、片手で扱いやすいよう配慮されている。5.6インチディスプレイは、屋外でも視認しやすい半透過型液晶で感圧式タッチパネルにノングレア処理が施されている。防水・防じん(IP57)対応で、さらに1.5mの高さからまるいは30cmの高さからコンクリートへ1000回落下させて動作することが保証されるなど、耐衝撃性能も備える。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの3G通信に対応する。このほか、無線LAN(IEEE802.11 a/b/g)、赤外線通信、Bluetooth 2.1+EDRをサポートする。

 オプションとしてFeliCaやType A/Bに対応した非接触型のICカードリーダー、200万画素CMOSカメラ、磁気ストライプリーダーが利用できる。大きさは104×175×21.5mm、重さは360g。2920mAhのバッテリーで8時間駆動する。

 キヤノンMJでは、年間1万台の販売を計画している。

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(関口 聖)
2012/5/28 15:11