京都大学、Microsoft Exchangeベースの教育向けクラウドメールサービスを導入


 日本マイクロソフト株式会社は9日、国立大学法人京都大学が、教育向けメールサービス「Live@edu with Outlook Live」を採用したと発表した。約2万3000名の在校生が利用するという。

 今回、京都大学が同サービスを採用したのは、学生用メールシステムの開発・運用コストの削減と、さまざまな端末でのメールの送受信を実現するため。従来は、メールシステムを学内で開発・運用していたが、メンテナンス時のシステム停止が避けられないことなどを問題視し、いくつかのクラウドサービスを比較・検討。その結果、契約の準拠法と管轄裁判所が日本国内であることなどを決め手として、Live@eduの導入を決定し、2011年12月より稼働が開始されている。

 これによって、24時間365日ノンストップのメール利用が可能となり、就職活動を含めた学生の研究、学習活動を、万全の態勢でサポートできるようになったとのこと。また、クラウドサービスの利点を生かして、PCや携帯電話、タブレット端末、スマートフォンなど複数の端末や、メールソフト、Webブラウザといった多様な環境に対応可能となり、活用の幅が広がったとしている。

 さらに、企業で多くの導入実績を持つExchange Serverの機能を使えることから、就職に備えたビジネスコミュニケーションのトレーニングを行う上でも、大きな効果があるとのことだ。

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(石井 一志)
2012/4/10 06:00