クレオ、グループ情報システムをプライベートクラウド基盤に集約~システム運用コストを32%削減へ
株式会社クレオと株式会社クレオネットワークスは28日、グループ情報システムを仮想型プライベートクラウド基盤に集約したと発表した。これにより、グループ全体で年間システム運用コストの約32%削減を見込んでいる。
クレオでは従来、各事業部からの要請に応じて、社内外のネットワーク接続やサーバーを拡張してきたため、広域ネットワーク環境の冗長化、サーバー台数などの増加により、システム運用コストが増大していた。一方、全社のバックオフィス業務の合理化により、継続的なシステム改善やサービスレベル向上が困難になっていたという。
そこで、クレオのグループ情報システムの運用を担うクレオマーケティングのBPO統括本部と、ICT基盤サービスプラットフォームを提供するクレオネットワークスが協力し、グループ情報システムを刷新した。
具体的には、グループ会社が利用するグループ情報システム基盤をインターネットデータセンターに移設し、仮想型プライベートクラウド基盤「N-CLOUDバーチャルDC」を用いてサーバーを統合。また、広域ネットワーク環境を統合したほか、メールサーバー/グループウェアなどをクラウドアプリケーションであるGoogle Apps for Businessへ、またセキュリティ向上のためのワンタイムパスワードをASP型へそれぞれ変更している。
これによってクレオでは、システム運用コストの削減に加え、サービスレベルの向上、システム利便性の向上、事業継続性と災害対応力の強化などを実現したのこと。
なお、クレオでは今後、クラウド型ビジネスプロセス管理プラットフォーム「BizPlatform」により、システム運用から業務サービスまでのさまざまな業務プロセス統制を図るほか、沖縄のデータセンターを活用した災害時対策、仮想デスクトップ環境(DaaS)の導入など、継続的なシステム改善を推進するとしている。