NEC、環境パフォーマンス管理のクラウドサービスを導入~外部への販売も
日本電気株式会社(NEC)は28日、クラウドサービスを利用した環境パフォーマンス管理システムを導入すると発表した。これによって、自社目標であるCO2排出量の毎年1%削減を推進するという。また同時に、このシステムを「GreenGlobeX」の名称で外販する。価格は、100サイトの場合で月額15万円(税別)。
NECでは今回、自社グループにおけるエネルギー使用量や温暖化ガス排出量など、環境パフォーマンス指標の管理を強化するとともに、システム運用コストの削減を図るため、クラウドサービスを利用した環境パフォーマンス管理システムを4月から導入する。
このシステムでは、全社目標値を踏まえた拠点・部門ごとの目標値を年度単位で設定し、進ちょく状況と対比することが可能。また、拠点や設備単位で入力した実績データを、複数拠点に職場が分散する部門単位に組み替えて表示することもできる。さらに今後は、電力センサーやビルエネルギー管理システムなどと連携し、日別、時間別のエネルギー使用量の見える化機能も導入する予定とのこと。
また、海外を中心としたイントラネット未接続の拠点において、システムのクラウド化により、インターネット経由で直接データ入力を行えるのも特徴。グローバル対応のために、ガロン、フィートなどの現地単位・通貨での入力や、画面の日本語・英語・中国語表示、年度・年表示などもサポートした。
なお、このシステムはクラウドサービスで提供されるため、データセンターでの集中管理により、システムのバージョンアップに伴う現場作業の大幅削減、法規制や換算係数の変更へのタイムリーな対応なども実現しており、年間のシステム運用コストを従来から半減させることを見込んでいる。
加えてNECでは、「GreenGlobeX」の名称でこのサービスを外販し、今後3年間で100社への販売を見込んでいる。