SAS、意思決定を支援するインメモリBIツール「SAS Visual Analytics」


 米SAS Institute(以下、SAS)は22日(米国時間)、インメモリBI(ビジネスインテリジェンス)ソリューション「SAS Visual Analytics」を発表した。ビジネスにおける洞察を迅速に導き出せるため、より優れた意思決定が支援できるという。

 SAS Visual Analyticsは、独自のインメモリアーキテクチャに基づいたBIソフトウェア。高速にデータ演算を行い、結果を生成可能なインメモリ分析エンジン「SAS LASR Analytic Server」を中核に、各機能を実行するための中心となる「Hub」、レポートの表示、サーバーへの接続、情報のダウンロードを外出先で行うためのツール「Mobile」、アドホックのデータ発見/可視化ツール「Explorer」、レポートやダッシュボードを生成するための「Designer」、管理者が使う環境管理機能などのコンポーネントから構成される。

 サーバーの各コンポーネントは、Red Hat LinuxまたはSUSE Linuxに対応。iPad向けのモバイルクライアントはApp Storeからダウンロードできる。

 なおSAS LASR Analytic Serverは、耐障害性を高めるためにHadoop(組み込みHadoop Distributed File System)をサーバーのローカルストレージとして使用するとのこと。標準構成の下限は、96コア、768GBメモリ、4.8TBのディスクストレージを持つ、8ブレードのサーバーで、上限としては1152コア、9.2TBメモリ、57.6TBディスクといった構成が想定されているとのこと。

関連情報
(石井 一志)
2012/3/27 16:23