富士通、無線ハンディターミナルを活用するSaaS型の倉庫内作業支援システム


 富士通株式会社は27日、物流業界向けの倉庫内作業支援サービス「LOMOS/TM-SaaS」を発表した。SaaS型のクラウドサービスとして、同日より販売開始する。価格は月額7万5000円(税別)から。

 「LOMOS/TM-SaaS」は、倉庫内の商品に添付されたバーコードと無線ハンディターミナルを活用して、倉庫内作業を効率化するクラウドサービス。入荷検品・ピッキング・出荷検品・棚卸し・棚移動などの物流現場での作業において、各作業者が無線ハンディターミナルで商品のバーコードをスキャンするだけで、データを収集できるようになるという。

 これによって、迅速かつ精度の高い出荷が可能となり、出荷先へのサービスレベルが向上するとともに、無線ハンディターミナルの導入によるペーパーレス化も実現するとのこと。またSaaS型での提供になり、無線ハンディターミナルさえあれば利用開始できるため、ユーザーは自社でシステムを構築・運用する必要がなく、低価格かつ短期間でのサービス導入が可能。これまで、コストや運用負荷への懸念からICTシステムの導入に踏み切れなかった、中堅・中小企業でも導入がしやすいとした。

 なおこのサービスは、物流業界向けシステムの開発で実績を持つ、富士通アドバンストエンジニアリングが開発したもの。作業指示データや作業実績データなどの各種データは、堅牢な富士通のデータセンターで管理するほか、富士通グループの物流サービス&サポートセンターが、24時間365日体制で問い合わせに対応し、ユーザーの業務運用の安定化に貢献するとしている。


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(石井 一志)
2012/3/27 15:48