医療向けiOSアプリ「VasQ Clinical」、患者自らがアンケートで症状を申告
株式会社ボトルキューブは24日、医療現場向けiPad/iPhoneアプリ「VasQ Clinical」を発表した。App Storeから同日より配信する。
製品名にある「VAS」とは「Visual analog scale(視覚的アナログ尺度)」の略。痛みなど症状の程度を患者自身にアナログ尺度を利用して示してもらって評価する手法のことで、VasQ Clinicalは患者自らがタッチパネルでVASアンケートに回答するというコンセプトで開発された。
あらかじめ診療に即したVAS仕様の質問票をタブに入力しておくことで、患者にデバイスを預けて運用できるという。
主な機能として、多彩なVAS質問票を組み込んでいる。症状に関する判定量的な質問のほとんどに対応し、質問ごとにVASスコア(痛みの強さなど)を0~1から0~100まで設定できる。質問の並び替え、編集、削除や回答欄の外観を変更する機能も備える。
また、回答者アカウント管理とデータエクスポート機能を搭載。それぞれの回答を日付と時間のデータとともに回答者ごとに保存できるほか、回答データをメールに一括エクスポートし、PC側で加工してスプレッドシートに取り込むことも可能。
回答機能はデバイスにさわったことのない患者も簡単に答えられる画面設計とし、誤ってアプリを終了しても再開時に中断したアンケート画面に戻る機能なども備える。
これにより医療スタッフが患者を前に対話しながらVASスコアを表示することで問診が効率化されるとしている。
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