日本IBM、3種類の性能要件を提供する企業向けクラウドストレージサービス


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は6日、クラウドストレージサービス「IBM Smart Business Cloud ストレージ・マネジメント・サービス」(以下、SMS)を発表した。性能要件にあわせた3種類のメニューを提供するため、ユーザーはデータへのアクセス頻度などに応じて最適なサービスを選択して、ストレージ関連コストの最適化を図れるとのこと。

 「SMS」は、日本IBMのデータセンター、ストレージを利用したクラウドストレージサービス。仮想化技術を用いたマルチテナントの環境を提供し、ストレージの使用量に応じた従量課金で利用することができる。ユーザー企業が希望するストレージリソースを、最短1週間で用意もしくは変更でき、容量の追加は100GB単位で追加することができる。利用は1カ月単位。

 また提供するストレージリソースは階層化されており、高い処理能力が求められるデータベース、大規模メールサーバーなどに適した「Tier1」、中程度の処理能力が必要なファイルサーバーなどに適している「Tier2」、パフォーマンスを求めないバックアップやアーカイブなどに最適な「Tier3」の3つが用意される。

 なお、このサービスにおけるストレージの仮想化には「IBM SANボリューム・コントローラー」の技術を、ストレージの容量やパフォーマンスの管理には「IBM Tivoli Storage Productivity Center」を採用しているとのこと。

 提供については、本年度に、日本IBMと戦略的アウトソーシング契約を締結されている一部の企業に対して、先行サービスを開始し、2012年4月から全面的に提供開始とする予定。利用料金は個別見積もりとなる。

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