富士通SSL、NAS仮想化アプライアンスを利用した「ファイル移行サービス」


 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は1日、ストレージ間でファイルデータ移行を効率的に行うための「ファイル移行サービス」を、同日より販売すると発表した。

 「ファイル移行サービス」は、F5ネットワークスのストレージ仮想化アプライアンス「ARXシリーズ」を利用し、顧客企業のファイルデータ移行を支援するサービス。富士通SSLが所有する機器を、移行期間中顧客へ貸し出して一時的にストレージ環境を仮想化し、新旧のストレージを同時に運用しながら、ファイルの移行を実施する。

 ARXシリーズの持つ機能により、システムを停止する必要がなく、移行中のファイルも通常通り使用できるほか、マルチベンダーに対応するため、顧客が持つストレージ設備に依存せず、ストレージの移行を行えるという。

 また、オンプレミスやクラウドといったストレージの環境にも左右されないだけでなく、あらかじめ設定したスケジュールに沿ってファイル移行を自動実行するので、運用コストも削減できるとのこと。

 なお、移行期間のみARXシリーズを貸し出すことから、高額な初期投資は必要なく、手作業の場合と比べても、1/20以下のコストで移行を実現するとした。

 価格例として、10TBのファイルデータ移行を行う場合、レンタル費用や導入SE費用を含めて630万円。富士通SSLでは、2年間で10ユーザーへの販売を見込んでいる。

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