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NECとNECフィールディング、NVIDIA vGPUを用いたシンクライアント環境を仙台市消防局に導入

 日本電気株式会社(以下、NEC)とNECフィールディング株式会社は2日、仙台市消防局にNVIDIA vGPUを用いた次世代シンクライアント環境を構築したと発表した。このシステムは、3月より本格稼働を開始している。

 仙台市消防局は従来、仙台市の庁内LAN端末と消防OA端末の2台を、業務内容によって使い分けており、端末間を移動する必要があったほか、端末を使用するための順番待ちが発生するなど、利便性や効率性に課題を抱えていたという。

 そこでNECとNECフィールディングでは、NVIDIA vGPUを搭載した次世代型シンクライアントで消防OA端末をVDI(仮想デスクトップ基盤)化し、消防局職員が庁内LAN端末から仮想の消防OA端末にリモートアクセスできるようにすることで、1台の端末から消防OA業務を実施できる仕組みを構築した。

 消防OA業務には、地図の拡大・縮小やスクロール、ライブカメラの閲覧など、高いグラフィック性能が求められる。このため、NVIDIA vGPUを用いたシンクライアント端末によってグラフィック性能の課題を解決し、一般的な法人向けノートPC(4コア/CPU内蔵グラフィックス相当)に劣らない快適性を実現したとのこと。

 また、消防の基幹ネットワークと自治体の庁内ネットワークは物理的に分離するのが一般的であり、両方のネットワークを接続するには高度なセキュリティ対策が求められている。そこで今回は、仙台市の情報システム課と連携してゼロトラストセキュリティモデルの概念に準じたセキュリティ対策を行い、庁内LANのどこからでもセキュアに消防OAシステムを利用できるロケーションフリー化を実現した。

 これにより、大規模な災害や事故が発生した際は、市・区役所内に設置される災害対策本部と消防局との間で、情報の高度かつ迅速な連携が可能となることが期待されている。