NECフィールディング、電力変換効率98%を達成した大容量UPS


BP-LEシリーズ

 NECフィールディング株式会社は28日、大容量無停電電源装置(UPS)「BP-LEシリーズ」を発売した。12月より出荷を始める。

 BP-LEシリーズは、給電方式にパラレルプロセッシング方式を採用したのが特徴。電力変換効率98%を達成し、UPS自体の消費電力を低くした。商用電源に停電や瞬時の電圧低下などの異常が発生しても電力を供給するとともに、バッテリ運転への切換時も無瞬断で給電。n+1並列冗長運転機能にも対応したことで、UPSに障害が発生しても、残りのUPSでカバーできる。UPSをコントロールする制御部もUPS単位に独立しているため、高い耐障害性を実現するという。

 また、UPSが自動で定期的にバッテリ動作テストを行い、停電時に備えたバッテリの動作をチェックする。負荷容量がUPSの最大出力容量より少ない場合は、その差分の電力をバッテリ充電電力へ加えることで、回復充電時間の短縮化も可能という。

 このほか、IT機器の台数に合わせて、100kVAの単体UPSを増設する方式を採用することで、豊富な拡張性を実現した。最大600kVAまで拡張できるため、大規模なデータセンターにも対応するという。

 価格は、100kVA/90kW、バックアップ時間10分で1580万円(税別)から。同社では今後3年間で3億5000万円の売り上げを見込む。

関連情報
(川島 弘之)
2011/10/28 16:45